スマホでQRコードを読み取る機会、最近とても増えていませんか?
店舗での支払い、イベントのチェックイン、LINEの友だち追加、商品の詳細ページなど、QRコードは今や日常のあちこちに登場しています。
でもこんな経験ありませんか?
「さっき読み取ったQRコード、どこにアクセスしたっけ?」
「もう一度見たいけど履歴が残ってない…!」
実は、スマホの標準カメラではQRコードの履歴は自動で保存されないことが多く、読み取った情報を見返せないことがあります。
この記事では、iPhone・AndroidそれぞれのQRコード履歴の見方や、履歴が残るおすすめアプリの紹介、安全に履歴を管理する方法まで、誰でも簡単に理解できるようにわかりやすく解説していきます!
📱スマホで読み取ったQRコード履歴を確認する方法【iPhone・Android対応】
スマホでQRコード履歴を見る方法とは?
QRコードの「履歴」とはどういう意味?
QRコードの「履歴」とは、過去にスマホで読み取ったQRコードの情報(たとえばWebサイトのURLや店舗情報など)を一覧として残しておき、あとから見返せるようにした記録のことです。QRコードは便利な反面、読み取った瞬間に内容を開いて終わりになってしまうことも多く、「あのサイトもう一度見たいけど、QRコードもう手元にない!」と困ることがありますよね。
そこで履歴機能が役立ちます。特に頻繁にQRコードを利用する人や、あとから情報を整理したい人にとってはとても便利です。ただし、すべてのスマホやアプリがこの履歴機能を持っているわけではないため、自分のスマホの仕様を知っておくことが大切です。
この記事では、iPhone・Androidそれぞれで履歴を確認する方法や、履歴が残るおすすめアプリ、注意点までをわかりやすく解説します。
スマホのカメラアプリに履歴機能はある?
iPhoneや多くのAndroidスマホには、標準でQRコードが読み取れるカメラアプリが搭載されています。ただし、標準のカメラアプリには「QRコード履歴を保存する機能」は基本的についていません。つまり、読み取った瞬間に表示された情報は確認できますが、それを閉じてしまうと後から見返すことができないのです。
一部のAndroid機種では、メーカー独自のカメラアプリに履歴機能があることもありますが、あまり一般的ではありません。ですので、QRコード履歴を残したい人は別の方法やアプリを使う必要があります。
履歴を自動で残してくれるアプリを使うか、スマホのブラウザ履歴などを活用するのが現実的な方法です。
QRコード履歴が残るアプリと残らないアプリの違い
QRコードアプリの中には、読み取ったQRコードの内容を自動的に保存してくれるものと、読み取り専用で履歴を残さないものがあります。この違いは大きく、目的によって選ぶアプリが変わってきます。
履歴が残るアプリは、ビジネスで名刺代わりにQRコードを使う人や、イベントなどで多数のQRコードを読み取る人におすすめです。逆に、個人利用で一時的に使うだけなら、履歴がなくても問題ない場合もあります。
アプリの説明欄に「履歴機能あり」や「スキャン履歴を保存可能」といった記述があるかどうかが判断ポイントです。
そもそもQRコードの履歴を残すメリットとは?
QRコード履歴を残すことには多くのメリットがあります。たとえば:
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あとから情報を見返せる(イベント情報やURLなど)
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間違って閉じてしまったQRコードも後で確認できる
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どんなサイトを開いたか記録できるため安心
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ビジネスや調査などで複数のQRコードをまとめて管理できる
とくに最近では詐欺サイトにつながるQRコードもあるため、履歴をチェックすることで「変なURL開いてないかな?」と振り返ることもできます。安全性の面でもメリットがあります。
セキュリティ面で気をつけるべきポイント
QRコード履歴には便利さと同時にリスクもあります。たとえば、次のような点に注意が必要です:
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スマホを他人に渡したとき、履歴からアクセス先がバレる可能性がある
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悪質なQRコードを読み取った場合、履歴が原因で再度アクセスしてしまう恐れがある
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履歴がクラウド上に保存されるタイプのアプリでは、情報漏洩のリスクもゼロではない
履歴を残すなら、信頼できるアプリを使い、定期的に不要な履歴を削除するなどの管理が必要です。また、履歴機能があるアプリにはパスコードロックがかけられるものもあるので、安全性を高めたい人はそうした機能もチェックしましょう。
【iPhone編】QRコードの履歴を見る方法
iPhoneのカメラアプリに履歴はある?
iPhoneの標準カメラアプリには、残念ながらQRコードの履歴を保存する機能はありません。QRコードをスキャンしたときに表示される通知(上部に出るリンク)は、その場限りの情報で、一度閉じてしまうと再表示はできません。
つまり、iPhoneのカメラアプリだけでは「過去に読み取ったQRコードの履歴をあとから見返す」ことはできないのです。読み取った情報を残しておきたい場合は、別の方法を使う必要があります。
「Safariの履歴」で過去のQRコードを探す方法
もしQRコードから開いたリンクがSafari(iPhoneの標準ブラウザ)で開かれたものであれば、「Safariの閲覧履歴」から探すことができます。やり方は以下の通りです:
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Safariを開く
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右下の「ブックマーク」アイコンをタップ
-
「履歴」タブを選択
-
表示されたリストから該当のURLを探す
この方法なら、意外と簡単に過去に開いたQRコードのリンクを見つけることができます。ただし、プライベートブラウズを使用していた場合は履歴が残らないため注意しましょう。
「ショートカット」アプリを使って履歴管理はできる?
iPhoneには「ショートカット」という自動化アプリがあり、自作のQRコードスキャン+保存機能を作ることもできます。少しテクニカルですが、使いこなせば読み取ったQRコードを自動でメモ帳に記録したり、iCloudに保存したりすることが可能です。
例として:
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QRコードをスキャンする
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そのURLをテキストとして保存する
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指定のファイルやメモに追記する
という流れをショートカットで組めば、簡易的な履歴保存機能として使えます。プログラミングは不要なので、カスタマイズ好きな方におすすめです。
専用アプリを使うとどう変わる?
もっと手軽に履歴を残したいなら、QRコード専用の読み取りアプリを使うのが一番です。App Storeには、履歴保存機能付きの無料アプリが多数あります。これらのアプリは、スキャンした履歴を自動で保存し、日付ごとに並べたり、お気に入り登録できたりと、とても便利です。
特に日本語に対応していてレビュー評価が高いものを選ぶと、使いやすさも安心感もあります。
おすすめの無料QRコードリーダーアプリ(iPhone)
iPhoneで使える履歴保存付きの無料アプリの中から、特に人気の高いものを紹介します:
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「QRコードリーダー for iPhone(by TinyLab)」:シンプルで履歴が一覧で見やすい
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「Quick Scan」:高速スキャン&履歴保存機能あり
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「QRコードリーダー&QRスキャナー」:日本語対応で初心者にも安心
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「QRコードリーダー by TeaCapps」:Androidでも人気の定番アプリ
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「LINE」アプリ内のQRリーダー:LINEで履歴管理も可能
これらを使えば、標準カメラアプリ以上に便利にQRコードを扱えるようになります。
【Android編】QRコードの履歴を見る方法
Android標準カメラに履歴は残る?
Androidは機種によってカメラアプリの仕様が異なります。Google PixelやGalaxy、Xperiaなど、それぞれ独自のカメラアプリを搭載しているため、一部の機種ではQRコードを読み取った履歴が「最近のアクティビティ」や「通知履歴」に残ることもあります。
しかし、基本的に標準のカメラアプリでは、iPhoneと同様に「QRコードの履歴を保存する」機能は搭載されていないことが多いです。読み取ったその場限りの表示で、後から確認したくても履歴が残っていないということがよくあります。
そのため、履歴を見返したい場合は他の手段を使う必要があります。
Googleレンズの履歴を見る方法
Androidユーザーにとって便利なのが「Googleレンズ」です。これはカメラで写した情報をもとに、検索したり文字を認識したりできるアプリで、QRコードの読み取りにも対応しています。
そして、Googleレンズで読み取ったQRコードは、「Googleアクティビティ」に履歴が残る場合があります。確認方法は以下の通りです:
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ブラウザでGoogle マイアクティビティを開く
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「Googleレンズ」や「検索履歴」を選択
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過去に読み取ったQRコードの情報を確認
ただし、Googleアカウントにログインしていることが前提で、履歴がオフになっていると記録されません。プライバシー重視の設定をしている場合は保存されないこともあります。
Chrome履歴からQRコードのリンクを探す方法
QRコードで開いたリンクが「Google Chrome」で表示されたものであれば、Chromeの履歴から探すこともできます。手順は以下の通り:
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Chromeを開く
-
画面右上の「︙」メニューをタップ
-
「履歴」を選択
-
開いたページの履歴からQRコード由来のリンクを探す
特にWebサイトがQRコードの内容だった場合、この方法が非常に有効です。「いつどこで何を見たか」が分かるので、あとで調べ直すのも簡単になります。
サードパーティ製アプリで履歴を管理する方法
もっと確実に履歴を保存したい場合は、Google Playで提供されているQRコードリーダーアプリを使うのが一番です。多くのアプリがスキャン履歴機能を搭載しており、スキャンした日付・時間・内容を自動で記録してくれます。
アプリによっては、履歴をCSV形式でエクスポートしたり、クラウドにバックアップしたりする機能もあるため、ビジネスでの利用にも適しています。また、広告が少ない有料版を使うとストレスなく利用できるでしょう。
おすすめのQRコード読み取りアプリ(Android)
Android向けのQRコードアプリで、履歴機能があり評価が高いものを紹介します:
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「QR & Barcode Scanner」:シンプルで高速、履歴も自動保存
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「QRコードリーダー by TeaCapps」:日本語対応、広告も控えめ
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「スキャナーアプリ(by Gamma Play)」:QR以外のバーコードにも対応
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「Barcode Scanner(ZXing)」:オープンソースで信頼性高
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「Googleレンズ」:多機能で履歴確認も可能(要Googleアカウント)
これらのアプリを使えば、読み取ったQRコードの内容をあとから確認できるだけでなく、整理や共有も簡単に行えます。
QRコード履歴を管理できるおすすめアプリ5選
アプリ選びのポイントは「履歴機能」
QRコードリーダーアプリを選ぶとき、何よりも大切なのが「履歴機能があるかどうか」です。読み取り精度や広告の有無も気になりますが、やっぱり後から内容を見返せるかどうかは非常に重要なポイントです。
以下の基準でアプリを選ぶと、自分に合ったものが見つかりやすくなります:
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読み取り後、自動的に履歴が保存されるか
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履歴の削除や並び替えができるか
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履歴をエクスポート(出力)できるか
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日本語対応しているか
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評価やレビューが高いか
これらを参考に、厳選したアプリを5つご紹介します。
「QRコードリーダー by TeaCapps」
AndroidでもiPhoneでも人気の高いアプリです。シンプルな操作性と高速なスキャン性能が魅力で、スキャン履歴は日付順に自動で保存されます。履歴の削除や並べ替え、内容のコピー・共有も簡単に行えるので、初心者にもおすすめです。
広告はありますが控えめで、使っていてストレスは少なめ。有料版にアップグレードすれば広告を外せます。日常的に使う人にとっては安心感のあるアプリです。
「QR & Barcode Scanner」
こちらも非常に人気の高いアプリで、QRコードだけでなくJANコードやEANなど様々なバーコードにも対応しています。履歴機能も搭載しており、スキャンしたすべてのデータをアプリ内で管理可能。
特に商品のバーコードを読み取って価格比較をするような使い方にも向いており、ショッピングの場面でも活躍します。
「LINEのQRコードリーダー」
意外に知られていないのが、LINEにもQRコードリーダー機能があることです。LINEアプリの「友だち追加」から「QRコード」を選ぶことで読み取りが可能。ただし、この機能では履歴が保存されません。
しかし、LINE内で受信したQRコード付きのメッセージやリンクはトーク履歴に残るため、履歴代わりとして活用することができます。LINEでのやり取りが多い人には便利な使い方です。
「Googleレンズ」アプリも便利
Googleレンズは画像認識機能を活用してQRコードを読み取れる優れたツールです。Googleアカウントと連動させておけば、読み取った内容がアクティビティ履歴に保存されるため、あとからウェブで確認することができます。
また、翻訳や商品検索、文字認識などの機能もあるので、単なるQRコードリーダー以上の活用が可能です。
「Quick Scan」:iPhoneユーザー向け
iPhoneユーザーに特におすすめなのが「Quick Scan」。履歴保存に加え、スキャンしたデータのカテゴリ分けや、メールで履歴送信する機能も搭載されています。ビジネスシーンで複数のQRコードを扱う人には特に便利です。
無料版でも基本機能はしっかり使え、有料版では広告を削除できるので、ストレスなく使いたい人におすすめです。
QRコード履歴を安全に使うために知っておきたいこと
フィッシング詐欺に注意しよう
QRコードを悪用したフィッシング詐欺が年々増加しています。一見普通のリンクに見えても、実際には偽のログインページやウイルスのあるサイトにつながっていることもあります。
履歴機能があると、どのリンクを開いたかを後から確認できるので、「おかしいな」と思ったときに冷静に対処できます。見覚えのないリンクは絶対にタップしないようにしましょう。
URLを開く前に確認するクセをつけよう
読み取ったQRコードのURLは、すぐに開かずに一度内容を確認することが大切です。多くのQRコードリーダーアプリでは、URLの確認画面が表示されます。その際に「https(安全な通信)」かどうかや、ドメイン名に不審な点がないかをしっかり見ましょう。
また、ドメイン名が「~.xyz」や「~.top」のような一般的でない場合は注意が必要です。
QRコード履歴を人に見られないようにするには?
QRコード履歴には個人的なリンクや、仕事で使用する重要なURLが含まれていることもあります。スマホを他人に渡す機会がある場合、アプリにパスコードロックをかけておくと安心です。
また、iPhoneやAndroidの「アプリロック」機能を活用することで、QRコードリーダーアプリだけをロックすることもできます。
不要な履歴は削除するのが安心
履歴が便利でも、ずっと残しておくと個人情報の漏洩につながる可能性もあります。定期的に履歴を確認し、不要なものは削除しておきましょう。
特に公共のWi-Fiや共有端末を使ったあとに読み取ったQRコードは、情報漏洩のリスクが高まるため、早めの削除が望ましいです。
セキュリティ対策アプリとの連携もおすすめ
最近のQRコードリーダーアプリの中には、セキュリティ対策ソフトと連携できるものもあります。たとえば、「開く前にURLの安全性をチェック」してくれる機能があるアプリなら、安心して利用できます。
また、Google Play プロテクトやiOSの標準セキュリティ設定なども活用し、常に安全な環境でQRコードを利用するように心がけましょう。
まとめ
QRコードは日常のさまざまな場面で利用される便利なツールですが、「あとからもう一度見たい」と思っても、履歴が残っていないと困ってしまうことがあります。今回ご紹介したように、iPhoneやAndroidでは標準カメラに履歴保存機能がないため、SafariやChromeの履歴確認、Googleレンズの利用、そして履歴保存が可能な専用アプリを活用することが大切です。
また、履歴をただ残すだけでなく、セキュリティ面にも注意が必要です。怪しいQRコードによるフィッシング詐欺や、個人情報の漏洩リスクを防ぐためにも、履歴の管理方法やアプリ選びにはこだわりましょう。
QRコード履歴をうまく使いこなせば、情報の見直しや整理ができるだけでなく、安心して日常に活用できるようになります。ぜひご自身のスマホ環境に合った方法で、履歴管理を始めてみてください。

