蛇口はどうお掃除する?汚れ別のお掃除方法をご紹介します

クリーン

水周りを日頃から気にしている人でも、しばしば忘れてしまい見落としがちなのが蛇口の清掃です。

たまに気づくと、アレなにこれ?って、蛇口周辺に付いている白い汚れを目にすることがあるでしょう。そのまま白い汚れた状態のままで放置していると、蛇口にカビが生えてしまうなんてこともあります。いやですよね。

清潔な水を使用する上で、蛇口の定期的な清掃は避けられません。
料理を作ったりしていく上でもカビが生えた蛇口はバッドですよね。
清掃と言ってもそんなに難しい事ではありませんので是非やって
見て下さい。

この記事では、蛇口に生じる汚れの種別と清掃時のポイント、注意事項について詳述します。

蛇口に付着してしまう汚れの種別とその原因

蛇口を清掃する前に、汚れの種別とそれに伴う原因を知ることが重要です。種別に応じた適切な対処法を選ぶことで、清掃の効果を高めることができます。

一般的に見られる蛇口の汚れは、次の3つです

水垢
カビ
油性の汚れ

それでは、これらについて詳しく見ていきましょう。

 水垢

水回りの汚れの中でも、特に一般的なのが水垢です。

水垢の主な成分は、水道水に含まれる「炭酸カルシウム」や石鹸残りが固まったものです。

炭酸カルシウムは、セメントの主要な材料でもあります。

水の消毒に用いられる「次亜塩素酸」と水中のカルシウムや二酸化炭素が反応し、炭酸カルシウムが生成されることがあります。これが水道水に含まれる理由です。

水道水が蒸発し、残った炭酸カルシウムが石鹸や洗剤と固まり、水垢を形成します。

カビ

特に扱いにくい蛇口の汚れの一つがカビです。蛇口のカビは、水場の高湿度と室内温度が原因で生じることがあります。

カビが繁殖しやすい環境は、80%程度の高湿度と20~30℃の温度です。キッチンやバスルームは、蒸発した水分や結露で湿度が高くなりがちです。

家の水回りは、温度と湿度を管理しなければ、カビが生じやすい状態になります。

カビ汚れの中でも、蛇口でよく見られるのは、赤カビと黒カビです。赤カビの主な原因は、空気中に存在する「ロドトルラ」という酵母菌で、毒性はないものの、繁殖力が高いです。黒カビは、毒性があり、除去が困難です。どちらも、健康リスクを避けるために早めの清掃が推奨されます。

油性の汚れ

特にキッチンにおける蛇口の汚れとして頻繁に目にするのが、油性の汚れです。この種の汚れは、調理中に散った食用油や皮脂が原因で、放置すると硬化し、カビの発生源にもなり得ます。

調理後に蛇口周りに油が残ることは誰しもが経験することでしょう。油が残った状態で硬くなる前に、迅速に拭き取ることが重要です。

料理後や使用後に蛇口に油や手垢が付着した際は、直ちに清掃することを心掛けると良いでしょう。

蛇口清掃の前に覚えておきたいポイント

蛇口を清潔に保つためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。最も基本的なのは、「清掃作業時には保護用の手袋を着用すること」です。

直接清掃用品を手に取ると、肌トラブルの原因になることがあるため、手袋の着用を推奨します。

また、「蛇口を洗浄する際には硬いスポンジやたわしを避ける」ことも重要です。これらの清掃ツールは蛇口の表面を傷つけ、汚れやカビの増殖につながる可能性があります。力を入れてこすり洗いするのではなく、優しく洗うことがカギとなります。

さらに、蛇口の清掃には洗剤の使用を極力控えることが望ましいです。特に、直接皮膚に触れることの多いキッチンや洗面台の蛇口は、安全性に配慮する必要があります。

これらのポイントを抑えた上で、効果的な蛇口の清掃方法について詳しく見ていきましょう。

蛇口清掃の手順

カビが生じている場合

蛇口にカビが生じている際は、他の汚れよりも優先してカビを取り除くことが重要です。カビ除去には、化学洗剤を使わずに「クエン酸」と「重曹」の自然洗浄力を活用します。

この二つを組み合わせることで生じる中和反応は、炭酸ガスを発生させ、これがカビを浮かせて取り除くのに効果的です。

清掃には、使用するブラシ、布、クエン酸溶液を入れたスプレー容器、そして重曹を準備します。クエン酸の粉末を水100mlに対して半小さじ溶かしてクエン酸溶液を作ります。カビがある部分にクエン酸溶液をたっぷりと吹きかけます。ここでは、液滴が垂れるほどの量を使用することがポイントです。次に、ブラシに重曹を付けてクエン酸を吹きかけた箇所を擦ります。ブラシを使う際は、力を入れすぎずに軽く動かすことが大切です。カビがしっかりと取れたら、クエン酸や重曹が残らないように水で洗い流します。最後に、布で蛇口全体の水気を拭き取れば作業完了です。

「クエン酸」と「重曹」の混合は、中和反応により両者の洗浄力が低減するため、カビ除去以外の汚れには別の方法が必要です。カビを取り除いた後は、水垢や油汚れの清掃に移りましょう。

水垢対策はクエン酸で!

水垢の主成分である炭酸カルシウムや石鹸カスはアルカリ性であるため、天然のクエン酸で対応することが推奨されます。クエン酸は梅干しや柑橘類にも含まれ、その自然由来の成分は蛇口清掃に適しています。

清掃には、キッチンペーパー、食品用ラップ、布、クエン酸溶液を用意します。粉末のクエン酸を水100mlに対して半小さじ溶かして溶液を作ります。この溶液をキッチンペーパーに吹きかけ、蛇口全体に貼り付けます。さらに効果を上げるため、貼り付けたキッチンペーパーにもう一度クエン酸溶液を吹きかけます。キッチンペーパーの上からラップを巻いて密閉し、ズレや乾燥を防ぎます。1時間放置した後、パックを取り除き、キッチンペーパーで軽く擦って仕上げます。最後に、水でクエン酸を洗い流し、布で水気を拭き取れば完了です。

油汚れ対策にはこれです!

キッチンの蛇口に付着した油性の汚れには、身近で安全な清掃材料として知られる重曹が効果的です。重曹は、水と混ぜることでアルカリ性を帯び、油や手垢などの酸性の汚れを素早く除去することができます。

清掃の準備として、布、重曹、そしてスプレーボトルを用意します。約40~50℃の温水100mlに対して、一小さじの重曹を溶かし、これをスプレーボトルに入れます。この溶液を油が気になる部分にスプレーし、布で拭き取ります。汚れが完全に落ちない場合は、重ねて施工し、その後、水で洗い流し乾燥させます。重曹だけで落ちない強固な汚れには、食器用洗剤を試し、使用後は洗剤が残らないように水で十分に洗い流してください。

歯磨き粉は以外に輝きます

固まった水垢には、歯磨き粉が効果的です。歯磨き粉に含まれる研磨剤は、蛇口の水垢除去において、傷をつけにくい微細な粒子であるため、安心して使用できます。

清掃のために、歯ブラシ、歯磨き粉、布を準備し、研磨剤を含む歯磨き粉を選びます。歯ブラシに歯磨き粉を取り、水垢が気になる部分を優しくこすります。ここでも、強くこすりすぎないよう注意し、清掃後は水で流し、乾燥させます。

まとめ

蛇口の清潔を保つことは、家庭内の衛生において重要です。水垢、カビ、油汚れといった一般的な汚れに対処するためには、適切な方法の選択が必要です。化学洗剤の使用は控え、可能であればクエン酸や重曹などの自然派の清掃材料を利用することをお勧めします。これらは、食品に直接触れる場所や肌に触れる蛇口の清掃に特に適しています。蛇口の汚れを定期的に清掃することで、健康的な生活空間を維持しましょう。
あと、普段からでも蛇口周辺の汚れチェックをする癖をつけていけば
汚れも付きにくくなりますから、ルーティンにすればいいですよね。

 

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