ワンルームタイプではドアがないため開放感がありますが、そのためにエアコンの効果が落ち、夏は暑く冬は寒いという問題があります。
調理中の匂いが部屋全体に広がることも課題の一つです。
これを解決するには、キッチンとリビングエリアの間に適切なバリアを設置する必要があります。
今回は、ワンルームタイプに最適なバリアソリューションとその設置方法を紹介します。
ワンルームタイプ向けの調理臭対策アイテム5選
ワンルームタイプではキッチンエリアにドアがないため、独自のアイテムが必要です。
また、部屋のレイアウトによってはキッチンの位置が異なるため、一様の方法では対応が難しいです。
まずは、キッチンとリビングエリアを仕切るために役立つアイテムを紹介します。
カーテン
カーテンは低コストで入手可能で、標準的なスタジオアパートメントに適しています。
設置はキッチンとリビングエリアの境界に行います。
一般的なサイズのカーテンは、空間を効果的に区切るだけでなく、部屋全体のプライバシーを高めるのにも役立ちます。
床にかすかに触れる長さが最適で、調理時の匂いを抑え、視線を遮る効果もあります。
エアコン使用時には、部屋全体に空気が循環するのを助けます。
設置は簡単で、コストパフォーマンスも高いです。
ロールスクリーン
ロールスクリーンは巻き取り式のバリアで、必要な時にのみ使用できます。
カーテンに比べて断熱や防音の面では劣りますが、使用しない時は巻き上げて邪魔にならないという利点があります。
調理時にはスクリーンを下ろして、それ以外の時は巻き上げることができます。
移動時の障害になる心配もありません。
ただし、ロールスクリーンはサイズに制限があるため、使用場所は幅が狭いエリアに限られます。
のれん
のれんは主に玄関からの視線を遮るために使います。
短いため、冷暖房の効果は薄れますが、安価で設置が非常に簡単です。
外から見えるのが不快な場合に適しています。
廊下がある間取りの場合は、より長いのれんを選ぶと良いでしょう。
パーティション
パーティションは主にスペースを分割するために使用されます。カーテンやロールスクリーン、のれんと異なり、設置型であるため、上部に隙間が発生することがあります。設置は単に置くだけで完了するため、キッチンが居住スペース内に組み込まれているレイアウトに特に適しています。ただし、スペースを多少占有し、部屋を狭く感じさせる可能性がある点はデメリットです。匂いの拡散を完全に防ぐわけではなく、ある程度抑制する程度の効果を期待できます。
収納ラックやキャビネット
このアプローチは、キッチンが部屋の中央や不便な場所にある場合に、仕切りとして機能する家具として有効です。カーテンやロールスクリーンを設置するほどのスペースがない状況で、キッチン背面に配置することで仮設の区分けを提供します。また、適切に使用すれば、収納ラックや棚には調理器具や食器を整理して置くことができ、より機能的な空間利用が可能です。既に家具がある場合は、新たに購入する必要なく配置変更だけで効果が得られます。より広いスペースでは、キッチンを隔てるために大型のキャビネットを設置するのも良い選択です。
ワンルームタイプでの仕切り設置をする具体的なステップ
最も簡単で効果的でありながらスタイリッシュな方法として、カーテンの設置が推奨されます。特に賃貸物件では、ドアのような固定式の仕切りは設置が難しく、のれんは視覚的な隠蔽は可能ですが、完全なプライバシーは提供しません。そのため、柔軟性と取り外しやすさを考慮したカーテンが最適です。
1.カーテン選びのポイント
選択肢は多岐にわたりますが、重要なのは厚手のカーテンを選ぶことです。遮光カーテンは光だけでなく、外からの熱も遮断する効果があります。選ぶ際のポイントは、幅が適切で、床にほどよく触れる長さを選び、厚手であることです。廊下とリビングを仕切る際は、狭いスペースに適した幅のカーテンを選ぶことが重要です。購入前に必ず寸法を測定し、適切なサイズを確保してください。
2.伸縮性のあるポールの設置
次に、伸縮性のあるポールを選びます。
通常、カーテンは専用のカーテンレールに取り付けられるため、ただの伸縮ポールでは取り付けることができません。
=カーテンレールを作成する方法=
- カーテンの上部をリング形状に縫い合わせて、ポールを通す
- リングランナーを使用する
手間を考えると、リングランナーの使用がお勧めです。これはカーテンをポールに取り付けるためのリングで、通常シャワーカーテンなどにも使われています。カーテンのアジャスターフックをリングの小さな部分に引っかけるだけで簡単に設置できます。ただし、リングのサイズがポールより小さい場合は使用できないため、サイズ選びは慎重に行う必要があります。
伸縮ポールは安価なものを避け、耐久性のあるものを選んでください。安いものではカーテンの重さに耐えられず、使用時に落ちてしまう可能性があります。
耐久性に優れた伸縮ポールは少し高価ですが、約10キロまでの重さに耐えられます。特に遮光カーテンは一般のカーテンより重いため、このような耐荷重があると安心です。レビューによれば、重いカーテンでもしっかりと取り付け可能です。
3.隙間が少なくなるように設置する
ポールの設置位置は天井に近いほど良いです。余計なスペースを空けて設置すると、上部に隙間ができてしまい、料理の匂いがリビングに漏れやすくなります。料理の匂いは熱を帯びた空気であり、暖かい空気は上昇するため、隙間があると匂いが拡散しやすくなります。
また、カーテンの長さが不十分だと冷気が足元から侵入するので、床に届く長さのカーテンを選ぶことが重要です。
△注意点△
- カーテンの長さを調整して隙間ができないようにする
- 裾が余りすぎると踏まれてポールが落下する恐れがある
- 最低でも5キロ以上の耐荷重があるポールを選ぶこと
- 遮光カーテンは厚手のものが最適
- 白色は汚れが目立ちやすいため、避けるべきです
ワンルームタイプの部屋でキッチン臭を最小限に抑える対策
カーテンやパーティションは匂いの拡散をある程度防ぐことができますが、特に油物や魚の料理などの強い匂いを完全に防ぐことは難しいです。効果的な匂い対策には、仕切りだけでなく、その他の方法も併用することが推奨されます。
布製品に匂いがつかないようにする方法
カーテンなどの布製品を使用する際は、料理の匂いが染み込むことが避けられません。完全に匂いを防ぐことは難しいため、臭いが付きにくい素材としてシャワーカーテンを利用する方法があります。布製品を使用する場合、防水スプレーを利用するのも一つの手です。このスプレーは水分をはじく効果があり、料理の際に発生する水蒸気による匂いの吸着を防ぎます。万一匂いがついてしまった場合は、消臭スプレーで対処するのが効果的です。
脱臭機の利用
キッチンの近くに脱臭機を設置することで、匂いの問題を軽減できます。空気清浄機とは異なり、脱臭機は匂いの分子を分解することに特化しており、特に強い匂いに対して効果的です。料理の匂いが気になる場合、特に脱臭機を置くことを推奨します。価格は幅広く、安価なモデルから高性能なものまで選べますが、高価なものほどより確かな効果が期待できます。
適切な換気の実施
換気扇を使用し、可能な限り窓を開けることで、匂いが部屋に滞留するのを防ぐことができます。特に料理中は換気扇を強に設定し、空気の流れを良くすることが重要です。窓を開けることが難しい場合は、換気扇と脱臭機を組み合わせることで、ある程度の効果が得られます。
遮らない方法では他にもこんなのもあります
アロマオイルやエッセンシャルオイルを使用する
キッチンや部屋の空気をリフレッシュするために、アロマディフューザーやエッセンシャルオイルを使用すると良いでしょう。レモン、ラベンダー、ユーカリなどの清潔感のある香りは、料理の匂いを中和するのに効果的です。
定期的な掃除とメンテナンス
オーブンやコンロ、レンジフードのフィルターなど、料理に使用する器具の定期的な掃除を行うことで、蓄積された油汚れや臭いの原因を取り除くことができます。
食材の保管方法を見直す
開封した食材や生ゴミは密封できる容器に入れて冷蔵庫や専用のごみ箱に保管することで、匂いの発生を抑えることができます。
窓用のファンを利用する
換気扇がない場合や効果が不十分な場合は、窓用の排気ファンを設置して、料理中の蒸気や匂いを効果的に外に排出することができます。
オーブンシートやアルミホイルの利用
揚げ物や焼き物をする際に、オーブンシートやアルミホイルを使用して食材を覆うことで、油や匂いの飛び散りを防ぐことができます。
炭の効果も凄いですよ
炭の脱臭効果
そして部屋探しの時にキッチンに窓がある部屋を条件で探すのも加えます。
まとめ
廊下にキッチンがある場合、カーテンやロールスクリーンが適しています。室内にキッチンがある場合は、高い食器棚やラックを利用して簡易的に区切る方法が有効です。また、キッチンの近くに脱臭機を置くと、匂いを効果的に除去することができます。料理時は強力な換気を行い、可能な限り窓を開けて匂いが部屋に滞留するのを防ぎましょう。ワンルームタイプは仕切りがない分、家賃が安いというメリットがありますが、その代わりにエアコンの効果が低下することや、外からの視線が気になる場合があるため、適切な仕切り方を考慮することが大切です。
これらの対策を参考にして、快適なキッチン環境を整えてください。