雨や雪によって靴が完全に濡れてしまったことはありますか?靴が乾かないと、翌日履く靴に困ることがしばしばあります。
この記事では、靴を迅速に乾燥させるための方法を紹介します。靴を間違えた方法で乾燥させると、臭いや形の崩れにつながる可能性があるため、正しい方法を知っておくことが重要です。
子供が毎日のように濡れた靴を持ち帰る家庭や、大切な靴を濡らしてしまった人にも、是非お試しいただきたいです。
靴を乾燥させるための基本ステップは3つあります。以下、それぞれについて説明します。
汚れを取り除く
乾燥前には、靴の汚れをきれいに取り除くことが大切です。乾燥させる前に汚れを落とさないと、汚れが固着してしまい、靴の臭いや色移りの原因になることがあります。靴を長持ちさせるためにも、乾燥前に汚れをしっかりと落としましょう。
余分な水分を除去する
靴が水浸しになっている場合は、乾燥させる前にできる限りの水分を取り除きましょう。水分が残っていると、カビや細菌の繁殖の原因となります。特に革靴の場合、水分が残るとシミや型崩れのリスクがありますので、水分はしっかりと除去することが重要です。
良好な通気性の場所で乾燥
清潔にし、水分を取り除いた後は、通気性の良い場所で乾燥させます。玄関等、通気性が悪い場所では乾燥が遅れがちです。ワイヤーハンガーを使用して靴を吊るし、風通しを良くすると効果的です。また、シューズハンガーを利用するのも一つの方法です。さらに、風を良くするためにサーキュレーターや扇風機の使用を検討しましょう。
以下、濡れた靴を早く乾かすための8つの簡単な方法を紹介します。準備物が必要な方法もありますが、試しやすい方法から始めてみてください。
濡れた靴を早く乾かすための簡単な方法
新聞紙やキッチンペーパーの使用
伝統的な新聞紙を使った方法はよく知られていますが、新聞紙が手に入らない場合はキッチンペーパーが良い代替品になります。キッチンペーパーは新聞紙より吸水性が高い利点があります。靴の内部に柔らかく丸めた新聞紙やキッチンペーパーを詰め、定期的に取り替えることで効果的に乾燥させることができます。
洗濯機での脱水
洗濯機を使用しての脱水は、余分な水分を効率的に除去する方法です。ただし、脱水時間は10分以内に抑え、靴の変形を避けるよう注意しましょう。脱水の際には、靴をタオルで包んでから洗濯ネットに入れると、タオルが水分を吸収し、より効率的に脱水できます。
風を利用して速乾
風を使って乾燥させる方法は、扇風機、サーキュレーター、またはエアコンの風を靴に向けて速乾させる効果的な手段です。靴をハンガーに吊るして風を直接当てることで、最短1時間で乾燥することが可能です。乾燥させる前に、余分な水分をしっかりと取り除くことが重要です。
冷風を使用したドライヤー乾燥
ドライヤーを使用する際は、靴にダメージを与えない冷風設定を推奨します。温風ではなく冷風を使用することで、靴に優しく乾燥させることができます。
カイロによる乾燥
カイロの温かさを利用して靴内の湿気を蒸発させる方法もありますが、革靴やエナメル製の靴には適していません。熱による変色や形状変化のリスクがありますが、約6時間で乾燥するため、一晩で乾かしたい場合に便利です。
乾燥剤の活用
靴の乾燥には、購入時や食品に同封されている乾燥剤を利用することができます。シリカゲル製の乾燥剤は、湿度が高いと色が変わるため、乾燥状態を視覚的に確認することが可能です。新聞紙やキッチンペーパーと組み合わせて使用すると、より効果的に乾燥できます。
布団乾燥機の使用
迅速に靴を乾燥させたい時は、布団乾燥機が非常に役立ちます。靴乾燥用のモードやアタッチメントが付いたモデルを使用することで、約1時間で乾燥させることが可能です。手軽さと速さで、多忙な時に特にお勧めです。
専用靴乾燥機の活用
一部のコインランドリーに設置されている靴専用乾燥機を利用する方法もあります。約20分で乾燥可能で、非常に速い方法の一つですが、利用にはコストと移動の手間がかかります。利用料金は店舗により異なりますが、一般的には1回200円程度です。
間違った乾燥方法とは?
間違った乾燥方法を採用すると、靴の臭いや形の崩れに繋がる可能性があります。特に、ドライヤーの温風を使用すると、靴の変形やシミの原因になり得ます。温風よりも、布団乾燥機や冷風設定のドライヤー、扇風機やサーキュレーターを使用することが推奨されます。
直接の日光を避ける
直射日光で乾かすと速いと感じるかもしれませんが、紫外線が靴の材質を傷めたり、色褪せさせる可能性があります。そのため、靴を乾燥させる際は、日陰で良い風通しの場所を選びましょう。
濡れた靴の放置を避ける理由
靴が濡れたら、すぐに乾燥させることが重要です。では、なぜ速やかに乾燥させる必要があるのでしょうか。乾燥を怠ると、次のような問題が生じる恐れがあります。
カビの発生
悪臭の原因となる
水ジミが残る
水ジミは、乾いた後も濡れたような跡が残り、見た目にも良くありません。
これらの問題を避けるためにも、靴は濡れた状態で放置せず、迅速に乾燥させることが勧められます。
乾燥後の靴への防水スプレー処理
靴を完全に乾かした後は、防水スプレーの使用をお勧めします。このスプレーは、水をはじきやすくする効果があります。
実際に防水スプレーを使用した場合とそうでない場合を比較すると、スプレー処理した側が水を明らかに弾くことが確認できます。
使用時の不快な臭いはほぼ感じられず、手軽に使える点も魅力です。ただし、白色の靴には適さない場合があるため、使用前には注意が必要です。
まとめ
靴の乾燥に際しては、清掃、水分の除去、そして良好な通風条件下での乾燥が重要です。熱源や直接的な日光を避けて乾燥させることで、靴を長持ちさせることができます。
乾燥後に防水スプレーを施すことで、次回の濡れを防ぐ効果も期待できます。
濡れた靴に遭遇した際には、ここで紹介した方法を試してみてください。