キャベツの保管寿命とその方法、おすすめレシピも紹介

ダンチュウ

キャベツは年間を通じて手頃な価格で手に入る野菜で、多くの家庭で頻繁に使われています。多く買いすぎてしまった場合、どのくらいの期間持つのかが気になることでしょう。

この記事では、キャベツの適切な保存期間とその方法、さらにキャベツを使った料理レシピを紹介します。

キャベツの保存期間について

一般的な市販食品には「消費期限」または「賞味期限」が設定されていますが、生鮮食品にはこれが設定されていないため、自分で判断する必要があります。市販のカット野菜には消費期限が表示されることが多いので、これを参考にすると良いでしょう。

キャベツが食べられるかどうかの判断基準

キャベツがまだ新鮮かどうかは、外見である程度判断できます。以下にその方法を紹介します。

外見による判断

時間が経過して鮮度が落ちたキャベツは、切り口が茶色く変色することがあります。これは酸化によるもので、味が落ちる可能性はあるものの、食べるには問題ありません。ただし、変色した部分は取り除いて使用するのが最適です。

茶色くしなびている場合

キャベツが茶色くなりしなびているときは、鮮度が落ちて乾燥している証拠です。一部だけであれば、その部分を取り除いて残りは利用することができます。

黒くなってヌメリがある場合

キャベツが黒く変色し、ヌメリが出ている場合は腐敗している可能性が高いため、食べるのは避けた方が良いでしょう。

匂いによる判断

傷んだキャベツは特有の異臭を放つことがあります。キャベツ特有の辛味や苦みが増すと、不快な匂いがすることがあります。傷んでいるかどうかの明確な基準はありますが、不安なら避けるのが無難です。

キャベツの長持ち保存テクニック

キャベツを長く新鮮に保つためには、適切な保存方法を実践することが重要です。

理想的なキャベツの保存環境は、温度が0℃に近く、湿度が98~100%の場所です。冷たい季節には冷暗所での保存も可能ですが、一般的には冷蔵庫が最も適しています。キャベツは乾燥に敏感なので、紙や布で包むことをお勧めします。

全体を保存する方法とカット後の保管

キャベツ全体の保存方法とカット後のキャベツの保存方法をこちらで紹介しますので、キャベツをできるだけ長持ちさせたい方は参考にしてください。

冷蔵での保管方法

まず、キャベツ全体を保存する場合、芯を中心からくり抜き、濡れたキッチンペーパーでその部分を埋めます。その後、キャベツを新聞紙で包み、ポリ袋に入れて野菜室に保管します。これにより、キャベツ内部の水分蒸発を抑え、約2週間保存が可能です。

カットされたキャベツは、切った面にラップを密着させ、野菜室での保存が効果的です。芯部分には軽く切れ目を入れることで、保存中の呼吸を抑制し、長持ちさせることができます。また、つまようじを芯に挿すことで同様の効果を得ることが可能です。

冷凍による保存

キャベツは冷凍保存も可能で、スープや煮込み料理に適しています。生のキャベツを冷凍する場合、小分けに切り、空気を抜いた保存袋に入れて冷凍します。こうすることで、霜付きを防ぎ、食感が柔らかくなります。

また、ゆでたキャベツを冷凍する方法もあり、ゆでた後、空気を抜いた保存袋に入れて冷凍します。凍ったまま使用可能で、保存期間は3~4週間です。

キャベツを千切りにしての保存法

キャベツは千切りにして保管することが可能で、冷蔵や冷凍での方法をこちらで解説しています。詳細は以下の通りです。

千切りキャベツの保管テクニック

冷蔵での保存

まずキャベツを洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり取り除きます。それを千切りにして、消毒済みの保存容器に入れ、水を加えて蓋をして冷蔵庫で保管します。使用はなるべく当日中が推奨されます。

塩もみ後の冷凍保存

キャベツを洗った後、千切りにし、キャベツの重量の1~2%の塩を加えてよくもむと水分が出ます。これを10~20分ほど放置した後、水で洗い、キッチンペーパーでしっかり水気を取り除きます。その後、冷凍用の保存袋に入れ、平らにならして空気を抜きながら封をします。これで冷凍庫での保存が可能です。冷凍したキャベツはサラダや和え物に適しています。

生での冷凍保存

キャベツを洗って水気を取り、千切りにしてから冷凍用の保存袋に入れます。保存袋から空気を抜いて封をし、冷凍庫で保管します。冷凍キャベツは、凍ったまま料理に利用でき、特に煮物やスープに向いています。解凍する際は、水気を考慮して使用します。

キャベツを利用したレシピの紹介

キャベツは様々な料理に役立つ便利な野菜です。特に多量に余った際には、それを消費するための様々なレシピを活用してみましょう。キャベツを使ったメインディッシュからサイドディッシュ、汁物まで多岐にわたるレシピを紹介しています。

市販のキャベツには消費期限が明記されていないため、臭いや外見での判断が重要ですが、もし異常を感じたら食べないようにしましょう。正しい保存方法でキャベツの鮮度を保ち、美味しく楽しんでください。

==キャベツを使ったレシピを紹介します===

キャベツを使ったレシピは、そのシンプルさと多様性で非常に人気があります。キャベツは多くの料理に使える万能野菜で、さまざまな方法で調理することができます。いくつかのおすすめレシピを紹介します

キャベツのグラタン

キャベツのグラタンは、クリーミーでコクのあるベシャメルソースとチーズを使ったオーブン料理です。具材にキャベツをメインに使い、時には他の野菜やハム、ベーコンなども加えることがあります。以下に基本的なレシピを紹介します。

キャベツのグラタンの作り方
材料(4人分)
キャベツ:1/2個(約500g)
バター:大さじ2
小麦粉:大さじ2
牛乳:500ml
塩:小さじ1/2
黒こしょう:少々
ナツメグ:少々(お好みで)
チーズ(グラタン用、またはピザ用ミックスチーズ):100g
パン粉:大さじ2(トッピング用)
手順
キャベツをざく切りにし、柔らかくなるまで軽く茹でます。水気をしっかりと切っておきます。
オーブンを180度に予熱します。
中火にした鍋にバターを溶かし、小麦粉を加えて炒めます。粉っぽさがなくなるまでよく混ぜます。
牛乳を少しずつ加え、ダマにならないようにしながら滑らかになるまで混ぜ続けます。
ソースがとろみを帯びたら、塩、黒こしょう、ナツメグで味を調えます。
茹でたキャベツを耐熱容器に入れ、作ったベシャメルソースをかけます。
表面にチーズとパン粉を振り、オーブンで約20分、表面がきれいに焼けるまで焼きます。
このレシピをベースに、お好みでハムやきのこ、ほかの野菜を加えてアレンジすることもできます。グラタンは温かい状態でサーブすると、より美味しくいただけます。

ロールキャベツ

ロールキャベツは、キャベツの葉で挽肉や野菜の詰め物を包んで煮込んだ料理です。ヨーロッパを起源とし、特に東欧では伝統的な料理として親しまれています。日本でも家庭料理として人気があります。

ロールキャベツの基本的な作り方

材料(4人分)
キャベツの葉:8枚
豚ひき肉:200g
玉ねぎ:1個(みじん切り)
塩:小さじ1/2
黒こしょう:少々
パン粉:大さじ2
牛乳:50ml
卵:1個
チキンブロス:400ml
トマト缶:1缶(400g)
ローリエ:1枚
オリーブオイル:大さじ1
手順
キャベツの葉を柔らかくなるまで茹で、冷水にさらして水気を切ります。
ボウルに豚ひき肉、みじん切りにした玉ねぎ、塩、こしょう、パン粉、牛乳、卵を入れてよく混ぜ合わせます。
キャベツの葉に2の詰め物をのせ、端を折りながらしっかりと巻いていきます。
鍋にオリーブオイルを熱し、ロールキャベツを並べ、軽く焼き色をつけます。
チキンブロスとトマト缶を加え、ローリエを入れて中火で蓋をして30分程煮込みます。
煮込んだロールキャベツは、中に詰めた肉がしっかりと火が通り、トマトの酸味と肉汁が絶妙に絡み合った味わいになります。
このレシピにはトマトベースのソースを使っていますが、クリームソースやデミグラスソースを使ったバリエーションもあります。お好みでアレンジを加えてみると良いでしょう。ロールキャベツは作り置きしておいても味がなじみ、翌日さらに美味しくなる料理です。

春雨キャベツ炒め

春雨キャベツ炒めは、キャベツと春雨を使ったシンプルでヘルシーな中華風の炒め物です。春雨はもともとは中国料理に用いられる透明な麺で、緑豆から作られます。この料理は、野菜のシャキシャキ感と春雨のもちもちした食感が楽しめる点が特徴です。

材料
春雨:100g
キャベツ:1/2個(約500g)、細切り
にんじん:1本、細切り
しいたけ:4?5枚、薄切り
ねぎ:1本、斜め切り
にんにく:1片、みじん切り
サラダ油:大さじ2
鶏ガラスープの素:大さじ1
醤油:大さじ2
オイスターソース:大さじ1
塩・コショウ:少々
調理方法
春雨は指示に従って戻しておく。通常、お湯で数分間浸して柔らかくします。
大きめのフライパンにサラダ油を熱し、にんにくを炒め香りが出たらキャベツ、にんじん、しいたけを加えます。
野菜がしんなりとしたら、戻した春雨と鶏ガラスープの素を加え、全体をよく混ぜ合わせます。
醤油とオイスターソースを加え、全体に味がなじむように炒め合わせます。
最後にねぎを加え、塩とコショウで味を調えたら完成です。
この料理は、具材を変えたり、追加の味付け(例えば、ごま油やラー油で風味を加える)でアレンジも可能です。春雨自体が味を吸収しやすいため、さまざまな味付けが楽しめます。シンプルながらも栄養バランスも良く、メイン料理やサイド料理としても活躍します。

チキンと春キャベツのレモンガーリックソテー

チキンと春キャベツのレモンガーリックソテーは、爽やかで風味豊かな料理です。春キャベツは柔らかくて甘みがあり、レモンとガーリックとの相性が抜群です。この料理は、軽いがしっかりとした味わいがあり、春のメニューにぴったりです。

材料
鶏胸肉:2枚(約400g)、一口大に切る
春キャベツ:1/2個、ざく切り
レモン:1個、絞ってジュースを取る、スライスは飾り用に
にんにく:2片、みじん切り
オリーブオイル:大さじ2
塩:適量
黒コショウ:適量
パセリ(オプション):適量、みじん切り
調理方法
鶏肉に塩と黒コショウを振り、全体に味をつけます。
大きめのフライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくを炒め香りが出たら鶏肉を加えて中火で焼きます。鶏肉が両面きつね色になるまで焼き、取り出しておきます。
同じフライパンに春キャベツを加え、中火で数分炒めます。春キャベツがしんなりとしてきたら、レモンジュースを全体に回し入れます。
鶏肉をフライパンに戻し、全体を炒め合わせて温めます。
味を見て、必要に応じて塩と黒コショウで調整します。
仕上げにパセリを振り、レモンスライスを添えて、熱々を盛り付けます。
この料理の鶏肉は、レモンの酸味とにんにくの風味がしっかり染み込み、春キャベツの甘みと相まって、非常にフレッシュでバランスの取れた味わいになります。レモンをたっぷり使うことで、春らしい軽やかさを楽しむことができます。

やみつき塩キャベツ春巻き

「やみつき塩キャベツ春巻き」は、塩味が効いたシンプルなキャベツの春巻きで、とても簡単に作れて美味しいと人気のレシピです。キャベツを主材料に使用し、塩味をきかせてシンプルながらもクセになる味わいを楽しめます。作り方は以下の通りです

材料
キャベツ:1/4個、細かく切る
春巻きの皮:10枚
塩:小さじ1(調整可)
コショウ:少々
オリーブオイルまたは好みの油:適量(揚げる場合)
調理方法
キャベツの下処理:

キャベツは細かく切り、塩をまぶしてしばらく置く(これによりキャベツから水分が出て、後で春巻きがべちゃっとなるのを防げます)。
水分が出たら、キャベツを手で軽く絞り、余分な水分を取り除きます。
春巻きの皮で巻く:

春巻きの皮にキャベツを適量乗せ、塩コショウで味を調えます。
春巻きの皮を端からきつく巻き、最後の端を水で湿らせて閉じます。
調理方法:

オーブンで焼く場合:オリーブオイルを軽く塗り、200℃のオーブンで20分程度、金色になるまで焼きます。
揚げる場合:油を170℃に熱し、春巻きが金色になるまで揚げます。
この「やみつき塩キャベツ春巻き」は、その名の通り食べ始めると止まらないおいしさが特徴です。サイドディッシュやおつまみ、パーティーのフィンガーフードとしても最適です。シンプルな味付けなので、様々なディップソース(たとえばマヨネーズやスイートチリソース)と組み合わせて楽しむのもおすすめです。

キャベツで作る美味しい漬物

キャベツを使った漬物で、簡単にできて美味しいのは「キャベツの浅漬け」です。シンプルな調味料でさっぱりとした味わいが楽しめ、料理の付け合わせやおつまみにもぴったりです。

キャベツの浅漬けの作り方
材料(2?3人分)
キャベツ:1/4個(約300g)
塩:小さじ1
砂糖:小さじ1
酢:大さじ1
みりん:大さじ1
唐辛子(輪切り):1本(お好みで)
昆布:5cm角1枚(できれば)
手順
キャベツを細切りにします。昆布は細かく切ります。
ボウルにキャベツ、昆布、唐辛子を入れ、塩と砂糖を加えてよくもんでから、10分ほど置いて水分を出させます。
キャベツから出た水分を軽く絞り、酢とみりんを加えてよく混ぜ合わせます。
漬物容器や密閉できる容器に移し、冷蔵庫で半日から一晩程度置いて味をなじませます。
この漬物は酸味と甘みがバランス良く、キャベツのシャキシャキ感も楽しめます。漬け込む時間を調整することで、お好みの味わいと食感に仕上げることができます。また、浅漬けには他の野菜や香辛料を加えることでバリエーションを楽しむことも可能です。

無限キャベツ

「無限キャベツ」とは、一度食べ始めると止まらないほど美味しく、簡単に大量に食べられることからその名がつけられた、キャベツを使った日本の人気レシピです。特にダイエット中の人やヘルシーな食事を心がけている人におすすめの料理です。

無限キャベツの基本的な作り方
材料
キャベツ:1/2個
ごま油:大さじ2
鶏がらスープの素:小さじ1
醤油:大さじ1
お好みで追加する調味料(一味唐辛子、粉チーズ、黒こしょうなど)
手順
キャベツを一口大にざく切りにします。
フライパンにごま油を熱し、キャベツを炒めます。
キャベツがしんなりとしてきたら、鶏がらスープの素と醤油を加えてさらに炒めます。
最後に、お好みで一味唐辛子や粉チーズ、黒こしょうなどを振りかけて完成です。
この料理の魅力は、シンプルでありながら味がしっかりしていて、キャベツの甘みとごま油の風味が非常に良く合う点にあります。また、カロリーが低く、食物繊維が豊富なので、健康的にたくさん食べたい時にも最適です。

 

キャベツを使った味噌汁

キャベツを使った味噌汁は、キャベツの甘みと柔らかな食感が特徴的で、非常に美味しいです。キャベツを使った味噌汁には様々なバリエーションがありますが、ここでは2つの異なるレシピを紹介します。

キャベツと豚肉の味噌汁
材料(4人分)
キャベツ:200g(ざく切り)
豚肉(薄切り):100g
味噌:大さじ3
だし(昆布や鰹節からとったもの):800ml
ネギ:1本(小口切り)
ごま油:小さじ1
手順
だしを鍋に入れ、中火で温めます。
だしが温まったら、豚肉を加えて炒めます。
豚肉が白くなったら、キャベツを加えて煮ます。
キャベツがしんなりとしたら、火を弱めて味噌を溶き入れます。
最後にネギを加え、ごま油を少々垂らして完成です。

キャベツと豆腐の味噌汁
材料(4人分)
キャベツ:200g(ざく切り)
豆腐:1丁(角切り)
味噌:大さじ3
だし:800ml
わかめ:適量(乾燥わかめを使用する場合は事前に水で戻しておく)
手順
だしを鍋に入れて中火で温めます。
だしが温まったら、キャベツを加えて煮ます。
キャベツがしんなりとしたら、豆腐とわかめを加えます。
全体が温まったら、火を弱めて味噌を溶き入れ、さらに煮込んで完成です。
キャベツの味噌汁は、キャベツの柔らかさと甘みが出て、非常に食べやすく、体を温めるのに最適な一品です。豚肉や豆腐など、他の具材と組み合わせることでさらに栄養価も高まります。

まとめ

キャベツを使ったレシピはすごく沢山あります。焼いても、煮ても、生でも何でも作れてしまうほどアレンジ幅もとっても広くあります。植物繊維も豊富で沢山あって身体にもすこぶるいい食材です。キャベツを使った料理を沢山作って下さいね。オリジナルのレシピも作りやすいのもキャベツのいいところですね。

 

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