「ネジが硬くてどうにも動かせない」「どの方向に回せばネジが緩むのか忘れた」という悩みはよくあります。
特に、小さいネジに関しては解決策が見つからず困っている方もいるかもしれません。
無理に力を加えてドライバーを回すと、ネジの頭の溝が消えてしまい、取り除くことができなくなる場合もあります。
この記事では、硬いネジを緩めるテクニック、小さなネジを緩める方法、適切な回し方をご紹介します。
【硬いネジを緩めるテクニックと方法】
硬いネジの緩め方には特別なテクニックが必要です。
以下の方法を試してみてください。
加熱と冷却:
ガスバーナーやアイロンでネジとその周囲を加熱し、膨張させる方法があります。
加熱によりネジとその周辺が膨張し、その後冷却することで収縮し、隙間が生じます。
この隙間を利用して、固まったネジを緩めることができます。
ドライバーを使用する際は、垂直にしっかりと押し付けながら回すことがポイントです。
火傷や火事には十分注意してください。
ゴムバンド:
緩まない硬いネジには、ゴムバンドを使って摩擦力を増す方法が効果的です。
太めのゴムバンドをネジの頭に置き、ドライバーで押しながら回すと、ゴムの摩擦力が助けとなります。
これは、溝が損傷したネジにも有効です。
家庭にある一般的なゴムバンドで簡単に試せます。
潤滑スプレー:
ネジが固い原因として、錆びが考えられます。
潤滑スプレー(例えばクレ556)を固いネジ周りに噴射し、15分間放置してからネジを緩めてみてください。
潤滑油がネジ頭につくと滑りやすくなるので、ネジ周りにスプレーするのがベストです。
クレ556はホームセンターや百円ショップで容易に手に入りますし、自転車のメンテナンスや家の鍵穴の潤滑にも使えるため、持っていて損はありません。
小さなネジを緩めるコツ
非常に細かいネジが固定されて動かない場合、適切なサイズのドライバーを選ぶことが重要です。
サイズが合わないドライバーで強引に回すと、ネジの溝を損傷してしまい、結果として取り外すことができなくなることがあります。
適切なサイズのドライバーを使っても難しい場合は、摩擦力を増す摩擦増強剤の使用が効果的です。
この増強剤は一般的にホームセンターで入手可能です。
また、潤滑剤をネジの周囲に塗布して柔らかくする方法もあります。
それでもネジが動かない場合は、ロッキングプライヤーの使用を検討してください。
これは100円ショップで入手可能で、通常のペンチよりも強力にネジを掴むことができます。
ロック機能付きで、ネジを固定して放さないため非常に便利です。
緩める方向が正しいかの確認
「ネジをどちらに回せばいいのか?」と迷うことがあるかもしれません。
ネジを緩める基本的な方向は、ほとんどの場合、左回りです。
このことを覚えるために、日常生活で頻繁に使うペットボトルの蓋を思い出してみてください。
ペットボトルの蓋は左に回すと開きます。
したがって、「ペットボトルの蓋は左に回すと開く」という覚え方をして、ネジも左に回して緩ませてみてください。
右に回す特殊なネジ(逆ネジ・左ネジ)
特定の状況で、右に回すことで緩む逆ネジや左ネジが使われることがあります。
これらは、部品が回転することにより自然に緩まないよう設計されています。
例えば、扇風機や自転車の一部、ガスバーナー、芝刈り機などが左ネジを採用していることがあります。
ネジの種類を識別する方法
ネジが右ネジか左ネジかを判断する方法も知っておくと便利です。
ネジを縦にして、ネジ山が右上がりなら「右ネジ」、右下がりなら「左ネジ」と判別できます。
この方法でネジを見分けて、適切に取り扱うことができます。
外す前にはネジの種類がわかりにくいことが多いですが、外した後に確認できるので役立ててみてください。
まとめ
今回は、ネジを緩めるテクニックとその方向性について説明しました。
ネジを緩める際は、ドライバーを垂直に保ちつつ、強く押し付けて回すことが重要です。
この基本的なテクニックを理解した上で、ネジを暖める方法、輪ゴムを利用する方法、潤滑スプレーを活用する方法などを試してみると効果的です。
それでもネジが緩まない場合は、ホームセンターや百円ショップで購入可能な製品を試してみることをおすすめします。
さらに、作業を効率化するためには電動ドライバーの使用も考慮に入れてみてください。
電動ドライバーは、ネジの締め付けや穴あけ作業が可能な電動工具であり、特に家具の組み立てなど重労働を要する場面で役立ちます。
様々なモデルがあり、DIY初心者や女性には特に軽量で扱いやすい小型のモデルが推奨されています。
手頃な価格で入手可能なので、一台持っておくと便利です。
そして、くれぐれも絶対に力任せにグリグリやってしまうとネジ山がつぶれてしまい大変な事になってしまいますので注意して下さい。そしてドライバーの握りの部分は太い方が力を入れやすいですよ。