飛行機の国際線にお菓子は持ち込める？知らないと損する注意点まとめ

お菓子は国際線で持ち込める？基本ルールを確認しよう

持ち込み可能なお菓子の種類

飛行機の国際線では基本的に市販の密封されたお菓子であれば、多くの場合は持ち込むことができます。たとえば、クッキーやチョコレート、キャンディ、スナック菓子などは、問題なく機内に持ち込めます。特に「未開封・パッケージがしっかりしている」ものは、セキュリティチェックでもスムーズに通過しやすいです。

逆に、手作りのお菓子や包装されていないものは、国や航空会社によっては持ち込みを拒否されることもあるので注意が必要です。見た目で内容が判別できないものや、成分表示がないものは「食品の安全性確認が難しい」と判断され、没収されることがあります。

また、肉やチーズ、果物が入っているようなお菓子（例：肉まん、果実入りケーキ）などは、検疫対象となる可能性があります。たとえばオーストラリアやニュージーランドでは非常に厳しく、これらの食品はほぼ持ち込みできません。

お菓子の種類によっては持ち込めるかどうか判断が難しい場合もありますので、事前に渡航先のルールを確認しておくことが大切です。

液体扱いになるお菓子とは？

一見するとお菓子でも、液体として扱われるものがあります。代表的なのがゼリー、プリン、チョコレートソースがけのスイーツ、シロップ入りの和菓子（みたらし団子など）などです。これらは液体・ゲル状と見なされ、機内への持ち込みには100ml以下・ジップロックにまとめて入れるというルールが適用されます。

国際線の保安検査では、液体物は特に厳しくチェックされます。たとえば、パウチ入りのゼリー飲料やヨーグルトなどは「飲料」として扱われるため、100mlを超えるものは機内持ち込み不可です。これを知らずに持って行くと、空港の保安検査で捨てることになってしまいます。

さらに、チョコレートでも、気温によっては溶けやすいものは「半液体」と見なされる場合もあります。特に夏場や温暖な地域へ向かうフライトでは要注意です。

「これは液体に見えないから大丈夫だろう」と思っていても、現地の空港スタッフの判断次第でNGになることもあるため、安全策としては「固形」「乾燥」「密封」されたお菓子を選ぶことが安心です。

手荷物と預け荷物の違い

お菓子を飛行機に持ち込む際には、「手荷物」と「預け荷物」のどちらに入れるかを考える必要があります。一般的に機内で食べる用や到着後すぐに使いたいものは手荷物に、長期保存が可能なものや大量に持っていきたい場合は預け荷物に入れるのが基本です。

ただし、預け荷物に入れる場合も注意が必要です。たとえば、溶けやすいチョコレートを預け荷物に入れると、貨物室の温度で溶けてしまうリスクがあります。反対に、割れやすいクッキーやせんべいなどは、預け荷物だと重みで粉々になることも。

また、預け荷物に入れる場合は「中身が食品であること」を記載したり、念のために成分表示がわかるようにパッケージごと入れることも大切です。検査の際に中を確認されることがあるため、ラベルのない手作りお菓子や内容が不明なものは避けましょう。

飛行機のルールでは、液体類は預け荷物なら容量制限がないという利点もあります。ゼリーやジャムなどを持ち込みたい場合は、預け荷物にするという選択肢もあります。

税関申告が必要なお菓子とは

国によっては、たとえ市販のお菓子でも申告が必要なケースがあります。特に肉類・乳製品・果実などを含む食品は、検疫の対象となり、事前の申告が求められます。たとえば、ビーフジャーキー、チーズスナック、ドライフルーツ入りのクッキーなどが該当します。

申告せずに持ち込むと、罰金や没収の対象になる場合もあるので要注意です。アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドは特に検疫が厳しく、チューインガム一つでも成分次第では没収されることも。

空港では、入国カードに「食べ物を持っていますか？」という質問がありますが、そこで「はい」と答えて内容を伝えれば、問題ない場合も多いです。申告すればOKな食品が大半ですが、嘘をついたり記載をしなかったりするとトラブルになります。

「こんな少しの量だから大丈夫」と思わず、成分に該当するものがあれば申告するのが安全です。事前に渡航先の検疫ルールを確認し、対応を間違えないようにしましょう。

禁止されている国や地域の事例

一部の国や地域では、お菓子であっても持ち込み禁止になっている食品があります。特に厳しいのが以下の国です：

これらの国では「市販品であっても成分によっては持ち込み不可」になることがあるので、原材料をしっかり確認してから準備しましょう。英語表記の成分表示があると、税関でのトラブルも回避しやすくなります。

実際にあった！お菓子持ち込みトラブル事例とその対策

空港で止められたケース

実際に多くの旅行者が経験するトラブルのひとつが、「空港の保安検査でお菓子が原因で止められる」というケースです。たとえば、ゼリーやヨーグルトなどの“液体扱いされるお菓子”を100ml以上の容器で持っていた場合、液体物持ち込み制限に引っかかってしまい、その場で破棄を求められることがあります。

また、手作りのお菓子を持っていた方が「包装がされていない」「中身がわからない」として保安検査官に呼び止められたというケースもあります。保安上の観点から、不透明な食べ物や不審な形状のお菓子は厳しくチェックされることがあるのです。

このようなトラブルを避けるには、「液体・ゲル状のものは100ml以下」「未開封の市販品を選ぶ」など、事前の準備が重要です。また、時間に余裕を持って空港に到着し、万が一のトラブルにも冷静に対応できるようにしておくと安心です。

税関での没収事例

空港のセキュリティを無事に通過しても、渡航先の入国審査や税関でお菓子が没収されるケースもあります。たとえば、アメリカに旅行した人が、果実入りの和菓子（ようかんやみたらし団子など）を持ち込んだところ、果物が検疫対象となり没収されたという事例があります。

また、乾燥肉入りのスナック（ジャーキーやソーセージなど）もアメリカやオーストラリアでは持ち込み禁止となっており、未申告だったことで高額な罰金を科された例も報告されています。

このようなトラブルを防ぐには、必ず入国カードに「食品を持っている」と正直に記載すること、また渡航先の検疫ルールを出発前に確認することが重要です。市販品でも「原材料」によってNGとなる場合があるため、英語で成分表示がされている商品を選ぶとより安全です。

機内で注意されたエピソード

機内でお菓子を食べていると、客室乗務員に注意されるケースもあります。たとえば、においの強いスナック（例：にんにく風味のポテトチップスや、発酵食品系のおつまみ）を開けたことで、周囲の乗客からクレームが入り、注意されたという事例がありました。

また、アレルギーへの配慮が求められる場面も増えており、ピーナッツやナッツ入りのお菓子を開けようとしたところ、「近くに重度のナッツアレルギーの乗客がいるため控えてください」と案内されたという事例もあります。

このような場合、乗務員の指示には必ず従う必要がありますし、トラブル回避のためにも「においが少なく、アレルギーリスクが低いお菓子」を選ぶのがベストです。機内は密閉空間なので、周囲への配慮も忘れずにしたいですね。

アレルギー配慮に関するトラブル

近年では世界的に「食物アレルギー」に対する配慮が進んでおり、お菓子の持ち込みによって他の乗客が体調を崩すケースもあります。特にナッツ類、小麦、乳製品、大豆などはアレルゲンとしてよく知られており、これらを含む食品を開封しただけで問題になる場合もあります。

たとえば、国際線の機内でピーナッツ入りのチョコレートを食べていたら、近くの乗客にアレルギー症状が出てしまい、緊急対応になったという事例も。最悪の場合、機体が途中の空港に緊急着陸するという可能性も否定できません。

これを防ぐには、事前にアレルゲンの少ないお菓子を選び、周囲の人に「ナッツ入ってるけど大丈夫かな？」と一声かける配慮もあると安心です。航空会社によっては「アレルギー対応のガイドライン」があるため、事前に確認することも大切です。

他国と日本のルールの違い

お菓子の持ち込みに関しては、日本の感覚と海外のルールの違いに戸惑う人も多いです。日本ではある程度自由に食べ物を持ち歩ける印象がありますが、海外では「動植物由来の食品」に非常に厳しい国もあります。

たとえば、日本で普通に売られている海苔や干し梅、だし入りのスナックなどは、海外では「農産物」や「動物由来製品」と見なされ、持ち込み制限がある場合も。アメリカでは「味付き海苔」に牛由来のだしが含まれていたため、持ち込みNGとなったケースもあります。

また、日本で「これはお菓子」とされる商品でも、海外では「食品ではなく別のカテゴリ（サプリや医薬品など）」として扱われることもあります。こうした認識の違いがトラブルの原因となるため、パッケージに記載されている原材料や成分をチェックし、英語版のラベルがあると安心です。

おすすめ！機内で快適に食べられる持ち込みお菓子5選

長時間フライトにぴったりのお菓子

長時間の国際線フライトでは、時差や気圧の影響で食欲が変わったり、機内食のタイミングが合わずに空腹になったりすることがあります。そんなときにあると便利なのが、腹持ちが良くて食べやすいお菓子です。

おすすめは、エネルギーバー（プロテインバーやグラノーラバー）です。小さくて軽いのに、栄養価が高く腹持ちも抜群。カロリーメイトやSOYJOYなどは日本でも手に入りやすく、保存性にも優れているので旅にぴったりです。

また、ドライフルーツとナッツのミックス（いわゆるトレイルミックス）もおすすめです。自然な甘さと食物繊維で、小腹を満たしながら体にも優しい選択ができます。ナッツが入っているので注意は必要ですが、アレルギーがなければ非常に便利なお菓子です。

チョコレートを選ぶ場合は、個包装されたビター系のチョコを選ぶと、溶けにくく周囲ににおいも出にくいです。甘いものを少し食べると、リラックス効果もありますよ。

匂いが少ない＆周囲に配慮できるもの

機内は密閉された空間のため、においの強い食べ物は避けるのがマナーです。特に国際線では隣に外国人の方が座っていることも多く、文化や嗜好の違いがトラブルを生む可能性もあるため、香りの少ない・無臭に近いお菓子を選びましょう。

おすすめは、プレーン系のビスケット、クラッカー、ライスクラッカー（塩味のせんべい）など。これらは香りが控えめで食べやすく、パラパラこぼれにくいものを選ぶとさらに安心です。

また、ハードキャンディやガムも人気ですが、噛む音や香料が強い製品は避けましょう。ミント系やフルーツ系の無香料ガムを少量持っていくと、口の中がさっぱりして気分転換にもなります。

もう一つのポイントは、「カサカサと音がしないパッケージ」を選ぶこと。静かな機内で袋をガサガサ開ける音は意外と響くので、個包装されていて音の少ないパッケージだとよりスマートです。

子ども用に便利なおやつ

小さな子どもと一緒のフライトでは、飽きずに長時間過ごせるおやつ選びがとても重要です。子どもが泣き出したときや、機内食の時間が合わないとき、ちょっとしたぐずり防止にもなります。

おすすめは、アンパンマンビスケット、ハイハイン、ボーロなどのベビー用・キッズ用スナック。軽くて食べやすく、甘さも控えめなため安心して与えられます。また、パッケージもカラフルで子どもが喜ぶデザインが多いです。

さらに、ゼリータイプのおやつも人気ですが、先述の通り液体扱いになるため、100ml以下の個包装か、事前に凍らせて預け荷物に入れるなど工夫が必要です。フライト中にすぐ食べさせたい場合は、ゼリーよりもドライフルーツやラムネの方が無難です。

静かに楽しめるおやつを選ぶことで、周囲の乗客への配慮にもなり、パパママのストレスも軽減されます。小分け・個包装・食べやすさを意識して準備しましょう。

健康志向の人におすすめのヘルシー系

最近では、国際線の長時間フライトでも健康を意識しておやつを選ぶ人が増えています。血糖値の急上昇を避けたい、添加物が気になる、ベジタリアンやヴィーガンなど食事制限がある、という人におすすめなのが、低糖質・高たんぱく・オーガニック系のお菓子です。

具体的には、ナッツ・シードバー、オーガニックドライフルーツ、グルテンフリービスケットなどが人気です。近年では成城石井やカルディなどでも多く取り扱われており、選びやすくなっています。

また、米粉クッキーや野菜チップスなども注目されています。ポテトチップスよりもカロリー控えめで、食物繊維が豊富なため、腸内環境にも優しいおやつです。

飲み物との相性も考えると、カフェインレスのハーブティーパックや、粉末の青汁スティックなどを一緒に持ち込むと、より充実した機内時間が過ごせます。健康に気を配る方は、ぜひこうしたお菓子と飲料をセットで考えてみてください。

旅のおともにピッタリな日本のお菓子

国際線に乗るなら、日本らしいお菓子を持っていくのも旅の楽しみの一つです。到着地で友人に配ったり、ちょっとしたお土産として渡したり、自分の気分転換にもなります。

おすすめは、抹茶味のキットカット、白い恋人、東京バナナ（預け荷物推奨）などの人気商品。世界中でファンが多く、「あ、それ知ってる！」と話題になることも。

さらに、個包装されている和菓子（羊羹、どら焼き、最中）は、見た目も上品で食べやすく、海外の方にも好評です。ただし、羊羹などは水分量によっては液体扱いされる場合があるため、サイズと容量には注意が必要です。

自分用のおやつとしても、旅先でふと日本が恋しくなる瞬間にほっとできる存在になること間違いなし。文化の橋渡しとしても、こうした日本のお菓子は重宝します。

国別で違う？お菓子の持ち込み制限とルールまとめ

アメリカへの持ち込みルール

アメリカは、食品持ち込みに関して非常に細かいルールが設定されている国です。お菓子も例外ではなく、成分や原材料によって持ち込みが禁止されているケースがあります。

まず前提として、入国時の税関申告書（CBP申告）には「食品を持っているかどうか」を記載する義務があります。ここで「NO」と記載しながらもお菓子を所持していた場合、虚偽申告とみなされ、高額の罰金（最大1万ドル）が科されることも。申告すれば許可されることが多いため、正直に記載することが重要です。

アメリカでは以下のような食品は持ち込み禁止または制限対象です：

• 果実や野菜が含まれるお菓子（例：ドライフルーツ入りのパンや和菓子）

• 肉類・肉エキスを含むスナック菓子（例：ビーフジャーキーや肉エキス入りカップ麺）

• 乳製品系のお菓子（例：生クリーム入りの洋菓子）

しかし、以下のような食品は持ち込み可能なことが多いです：

• 市販のチョコレートやキャンディ

• シンプルなクッキーやクラッカー

• 個包装された飴やラムネなどの乾燥菓子

さらに、パッケージに英語の成分表示があり、未開封の状態であることが重要です。開封済みや手作りのお菓子は、検疫官の判断によって没収される可能性が高くなります。

ヨーロッパ主要国の対応

ヨーロッパでは、EU加盟国であればほぼ共通の食品持ち込みルールが適用されます。ただし、第三国（日本など）からEUへ入国する場合には、動植物由来の製品に制限がかかる点に注意が必要です。

たとえば以下のものはEU圏への持ち込みが原則禁止です：

• 肉・乳製品を含む食品（例：ミルクチョコレート、生クリームケーキ）

• 果物が使用された製品（例：果物ゼリー、ドライフルーツ系のバー）

一方で、以下のようなお菓子は比較的問題なく持ち込めます：

• 市販のキャンディやチョコレート

• プレーンなビスケットやクラッカー

• 個包装の和菓子（成分による）

ただし、量が多すぎると「商用目的」とみなされ、別途手続きが必要になることもあります。あくまで個人で消費する範囲にとどめるのが安全です。

また、国ごとに対応が異なる場合があるため、スペイン、フランス、ドイツなどに渡航する際は、各国の税関・検疫情報を公式サイトで確認するのがおすすめです。

アジア各国のルール（中国・韓国・シンガポールなど）

アジア圏でも、お菓子の持ち込みルールには国ごとに違いがあります。中でも厳しいのは中国とシンガポールです。

中国では、肉製品・乳製品・卵製品を含むすべての加工食品は、基本的に持ち込み禁止です。たとえ市販品でも、ビーフジャーキーやミルクキャンディ、バタークッキーなどは禁止対象になる場合があります。税関ではX線検査で見つかると没収・罰金になることも。

韓国は比較的寛容ですが、果物やナッツ入りの食品は持ち込み制限がかかる可能性があります。市販のチョコレートやせんべいなどはOKですが、手作りのものや真空パックされていない食品は避けましょう。

シンガポールでは、食品衛生と違法薬物の関係から、パウダーやゼリー状のお菓子に厳しい目が向けられることも。また、肉製品は原則として持ち込み禁止。違反すると厳しい罰金（最大10,000SGD）や入国拒否の対象になります。

アジア各国では英語以外の言語で書かれた成分表示が問題になることもあるため、英語のラベル付き食品を選ぶのがベストです。

オーストラリアやニュージーランドの厳しい基準

オーストラリアとニュージーランドは、世界でもトップクラスの食品検疫の厳しさを誇ります。これらの国は、自然環境を守るために外来の動植物や病原体の持ち込みを非常に警戒しており、食品持ち込みルールにも徹底した管理が行われています。

禁止されている食品は以下のとおりです：

• 肉類を含む食品（ジャーキー、スナック等）

• 卵や乳製品（生クリームやチーズが使われた焼き菓子など）

• 果物や野菜が使われている食品（ドライフルーツ含む）

これらはすべて事前に申告する義務があり、申告がなければ厳しい罰金（最大AUD $6,260）が科されます。

ただし、持ち込みが許可されるお菓子もあります：

• 市販のキャンディやチョコレート（成分による）

• 個包装されたビスケットやライスクラッカー

• 原材料が植物性のみで、未開封・商業パッケージのもの

いずれにせよ、すべての食品は申告し、開封せずに原包装のまま持っていくことがルールです。また、空港に到着後は「赤い申告ライン」に進んで、内容を確認してもらうことが推奨されます。

各国の公式サイトや参考リンク一覧

お菓子の持ち込みルールは年々変化することもあり、最新情報を確認することが非常に重要です。以下は各国の検疫・税関情報を確認できる公式サイトの一例です（2025年9月現在）

旅慣れた人が教える！お菓子持ち込みのコツとマナー

パッキングの工夫でトラブル防止

飛行機でお菓子を持っていくときは、ただバッグに詰めるのではなく、壊れない・こぼれない・におわないようにパッキングするのが大切です。旅慣れた人たちがよくやっている工夫をいくつかご紹介します。

まず、割れやすいお菓子（クッキーやせんべいなど）はタッパーや缶に入れると、預け荷物でも壊れにくくなります。ビニール袋や紙袋では空港での積み下ろし時に潰れる可能性が高いため、ハードケースを使うのがおすすめです。

次に、においが気になるお菓子（スパイス系、ガーリック味など）は密封袋に入れて二重にするのが基本です。機内ではにおいに敏感な方も多いため、周囲への配慮が必要です。

また、液体・ゲル状のお菓子（ゼリー、ジャムなど）は100ml以下に分けて透明なジップ袋にまとめておくと、手荷物検査でスムーズに通れます。

パッキングの最後には、機内で食べる分は取り出しやすい場所に、現地で配る用などはスーツケースの奥にと使い分けることで、必要なときにすぐ取り出せて便利です。

税関申告はどうする？

「このお菓子、申告しなきゃダメ？」と迷うことってありますよね。結論から言うと、「悩んだら申告する」が基本ルールです。未申告で持ち込むと、後から罰金や没収の対象になることがあるからです。

各国の入国カードには「食品の持ち込みがあるか？」という質問が必ずあります。このときに「はい」と答えたからといって即座に没収されるわけではありません。ほとんどのケースでは、申告すれば持ち込めるかどうかを判断してくれます。

例えば、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドは特に厳しい検疫体制を敷いており、未申告が一番のNG行為です。小さな飴ひとつであっても申告すべきケースがあるため、「大丈夫だろう」は通用しません。

書き方が不安な人は、事前にお菓子の内容や成分をスマホで撮影しておいたり、パッケージを見せたりするとスムーズです。英語での説明が必要な場合もあるので、「snacks」「sweets」「no meat, no dairy」など、簡単なフレーズを用意しておくと安心です。

機内でのマナーと配慮

機内でお菓子を食べるときは、「周囲への配慮」が一番大切なマナーです。国際線は長時間で、乗客同士の距離も近いため、自分の行動が他の人に影響することを意識する必要があります。

まず避けたいのが、においが強いお菓子。カレー味やガーリック風味、発酵系の食品（チーズ系スナックなど）は、隣の席の人にとってはかなり不快に感じられることがあります。密閉された機内では、少しのにおいも広がりやすいのです。

次に、カサカサと音が出る包装や、ボロボロとこぼれるお菓子も控えたほうがベター。ビニール袋のガサガサ音は思った以上に響きますし、クッキーのかけらが座席に散らばると掃除も大変です。

また、アレルギーの配慮も必要です。ナッツ入りのチョコレートなどを食べる前に、近くの乗客に重度のナッツアレルギーの人がいないか確認するなど、思いやりある行動が求められます。

一番大切なのは、周りの人が気持ちよく過ごせるような気遣いをすること。自分だけでなく、みんなが快適に過ごせる空の旅にしたいですね。

搭乗前にチェックしておきたいポイント

飛行機に乗る前に、お菓子を持ち込む準備として確認しておくべきポイントがいくつかあります。これを押さえておくことで、トラブルの回避に繋がります。

まず最初にやるべきなのが、渡航先の食品持ち込みルールの確認。出発前に大使館や税関の公式サイトで最新情報をチェックしておくと安心です。特に検疫が厳しい国（アメリカ、オーストラリアなど）では必須の作業です。

次に、お菓子の成分表示と包装状態を確認しましょう。「未開封」「市販」「英語表記あり」この3つが揃っていれば、多くの国で持ち込みが許可されやすくなります。

空港では、手荷物の中に液体状・ゲル状のお菓子があるか確認。100mlを超えるものは保安検査で没収されるため、事前に別の荷物に移すなどの対応が必要です。

また、お菓子の量も控えめにするのがポイント。大量に持っていると、商用目的と見なされてトラブルになることがあります。個人で楽しむ範囲にとどめましょう。

お菓子以外の軽食との組み合わせアイデア

お菓子だけでは物足りないという人のために、軽食と組み合わせると便利なアイデアをご紹介します。これにより、機内でも快適に過ごせるミニピクニックのような感覚が楽しめます。

まずおすすめなのが、個包装のチーズやクラッカー。ただしチーズは乳製品なので、持ち込み可能な国か事前に確認が必要です。常温保存できるタイプなら手軽に食べられます。

次に、おにぎりやサンドイッチ。日本の空港で買える保存性の高いものを選びましょう。ただし、国によっては米や肉が入っていることで制限されることがあるため、入国前に食べきるのが基本です。

また、粉末スープや味噌汁の素を持っていくのもおすすめ。機内でお湯をもらえば、体が温まり、長時間フライトでもリラックスできます。

甘いお菓子としょっぱいスナックをうまく組み合わせることで、飽きずに食事を楽しむことができます。満足度の高い旅をサポートする工夫として、ぜひ取り入れてみてください。

まとめ

国際線でのお菓子の持ち込みは、「何でもOK」ではありません。ルールを知らずに持ち込むと、空港で没収されたり、最悪の場合は罰金を科せられる可能性もあります。しかし、事前に持ち込み可能な種類や各国のルール、機内でのマナーをしっかり理解しておけば、お気に入りのお菓子とともに快適な空の旅を楽しむことができます。

重要なポイントは以下のとおりです：

• 市販・未開封・英語表示のお菓子は比較的安全

• 液体扱いのお菓子（ゼリー・プリンなど）は100ml以下に

• 国ごとに異なる検疫ルールを出発前に確認する

• におい・音・アレルギーに配慮したお菓子選びが大切

• 申告が必要な場合は正直に答えることがリスク回避のカギ

ちょっとしたおやつでも、旅の楽しみがぐっと広がります。マナーとルールを守って、おいしくて楽しいフライトを過ごしましょう！