船釣りに初挑戦する方や、これから始める初心者向けに役立つ情報を提供します。ただ技術を学ぶだけでなく、船釣りの基本的な流れや準備、さらには当日の注意点まで、これからの釣りに向けて知っておくと有益な点を解説します。
船釣りの基本から始める方に、必要な準備とエチケットについて解説します。船釣りがどのようなものか、始める前の手順についても紹介していますので、まだ時間がある方もこの機会に知識を深めてみてください。
船釣りを始める前に覚えておくべきポイントを紹介します。特に初心者の方はチェックしてください。
船釣りは岸釣りに比べて魚が釣りやすいですが、全員が快適に釣りを楽しむためにも、事前に覚えておくべき事項がいくつかあります。船釣りのデビューに向けて、しっかりと準備しましょう。
1.船釣りって手軽にはできるが簡単には出来ない
船釣りは単独で行うものではなく、グループで楽しむ活動です。船上での釣りは一定のルールがあり、全員がそれに従いながら目標とする魚を追います。そのため、釣りの方法や仕掛けは船ごとに異なり、守るべきルールが設けられています。
船釣りの魅力とは、一緒に釣りをすることで楽しむ点にあります。近年は情報の共有がしやすくなり、初心者でも始めやすくなっています。機材に関しても、初心者向けに手頃な価格で提供されているものが多いので、釣具店でのチェックがおすすめです。
2.船釣りの釣りたい魚を決めよう
釣りを始めるにあたって、船釣りの対象となる魚を決めることが重要です。初心者におすすめの魚はアジやイサキなど、味も良く人気があります。また、地域によって異なる釣りやすい魚や流行の釣り方もあるため、地域情報を参考にしてください。
釣り初心者には不向きな方法も存在します
特定の釣り方や仕掛けが初心者には難しい場合があります。地域によって釣り方が異なるため、全ての方法が初心者向けとは限りませんが、基本的な技術から始めることで、多くの釣りを楽しむことができます。
大型魚への挑戦は経験を積んでから
カツオやマグロなどの大型魚は動きが速く、素早いアクションが必要です。これらの魚は強い引きも特徴で、未経験者が挑むと他の釣り人の仕掛けと絡まることがあります。そのため、ある程度の経験を積んだ後に挑戦することが推奨されます。
複雑な仕掛けの釣りも注意が必要
長い仕掛けを使用する地域特有の釣りや、仕掛けの長さが特徴的な釣りは初心者には挑戦しづらいです。一度慣れてしまえば操作は難しくありませんが、仕掛けが絡んだ際に自分で対応できるようになるまで待つのが良いでしょう。
3.船宿で船釣りの予約をしましょう
船宿を選ぶ際は、地域の情報を基にして船宿の募集状況を確認します。釣り船にはそれぞれ得意とする釣りがあり、季節に合わせた釣りを楽しむことができます。適した船宿を見つけたら、詳細を調べて申し込みましょう。
船宿情報の入手方法
船宿情報は釣り雑誌や予約サイト、SNS、地元の釣具店などで入手可能です。具体的な募集内容と予約状況は公式サイトやブログで確認でき、直接電話で問い合わせることもできます。
予約手続き
船宿を決めたら、メールや電話で予約の意向を伝えます。日程の確認が取れたら、予約手続きを完了させます。初めての場合は、その旨を伝えれば、集合時間や必要な持ち物などの説明を受けることができます。
当日の進行
当日は予定時間よりも早めに到着しておくことが望ましいです。初めての場所ならば、さらに余裕を持って行動しましょう。天候による中止の場合は事前に連絡がありますので、それに合わせて行動してください。支払いは釣り終了後に現金で行うことが一般的です。
船釣りの形態:乗り合いとチャーター
釣り船には、個々人で参加できる乗り合い型と、グループ専用のチャーター型があります。乗り合いは個人での参加が可能で、コストパフォーマンスに優れています。一方、チャーターは船を貸切にするためコストは高めですが、釣りの計画を自由に立てることができます。
少人数での釣りなら乗り合いを、大人数の場合はチャーターを考えてみても良いでしょう。乗り合い専用の船も存在します。
4.船釣りに最も必要な道具を必ずチェック
船釣りに必要な主な装備品を確認しましょう
① タックル
釣りに必要な基本装備であるロッドとリールを準備します。電動リールを使う場合は、必要なバッテリーやコードも用意が必要です。釣る魚種に合わせたロッドを選び、船宿推奨の糸号数をリールに巻くことが重要です。
② 仕掛け
釣り方に合った仕掛けを用意します。構成は釣り方によって異なるため、事前に詳細を把握しましょう。釣り具店で相談すると、適切なアドバイスがもらえます。
オモリの統一
重り(オモリ)は、船内で全員が同じ重さを使うことで、トラブルを避けることができます。予備として、オモリや仕掛けは複数セット持って行くと安心です。
③ 竿掛け
釣り中に竿を置く竿掛けは、場合によってはレンタル可能ですが、必要に応じて自前で用意することもあります。釣り方によっては必須のアイテムです。
④ クーラーボックス
釣った魚を新鮮な状態で持ち帰るためには、クーラーボックスが必要です。サイズは狙う魚によって選びます。船宿で提供されることもありますが、個人で準備するのが一般的です。
⑤ 小物類
釣りに加えて必要となるアイテムとして、はさみ、タオル、ごみ袋、飲み物などがあります。船酔い対策として酔い止めも持参しましょう。
救命胴衣の重要性と選び方
船釣りでは救命胴衣の着用が法律で義務化されています。事故防止のため、また罰則を避けるためにも、必ず着用しましょう。選ぶ際は国土交通省認定の製品を選び、桜マークがついたタイプAの救命胴衣を使用することが推奨されています。釣具店には様々なタイプがあるため、購入前には商品を確認してください。
個人用救命胴衣の推奨
多くの船宿では救命胴衣をレンタルしていますが、自分専用のものを用意することで、着心地や安全性が向上します。特に初心者は自分に合った救命胴衣を事前に準備することをお勧めします。
適切な船釣り服装
船釣りでは水しぶきや魚の汚れがつくことがあるので、動きやすく汚れても良い服装を選びましょう。夏は熱中症対策のための帽子、冬は保温のための防寒着が必要です。また、船上で滑りにくい防水の靴やサンダルが望ましいです。
5.船釣りでは気をつけるべきルールとマナーがある
釣り座の選び方
船上での釣り座は、船宿によって決め方が異なります。通常は先着順やくじ引きで決められますが、船長が見やすく安全な場所に初心者を案内することもあります。予約時に釣り座の選び方について確認しておくと良いでしょう。
釣り座と釣果の関係
釣り座の位置は釣果に影響を与えることがあります。船の進行方向の前方(ミヨシ)は新しい釣り場に最初にアプローチできるため有利ですが、船の流れによっては釣果に大きな差が出ないこともあります。
船上の位置の言い方
船の位置には専門的な呼称があります。右側を右舷、左側を左舷、船首側をミヨシ、船尾側をトモといいます。特に初心者は船長から見やすく、揺れが少ない胴の間(船の中央部分)がおすすめです。
暗黙の船釣りルールについて
船釣りには書かれていないが共通認識となっているルールがあります。例えば、初心者や小グループが参加する際には、船長が釣り座を調整することがあります。また、釣果が予想以上に多い場合は早めに帰港することもあります。これは、船内でのスペースの制約や資源保護の観点から行われることが多いです。幼魚や成魚のリリース基準も地域や船によって異なりますので、事前に確認し、それに従って行動しましょう。
共同作業の重要性
釣り船では、乗客が協力してタックルやクーラーボックスを船に積み込む作業を行うことがあります。このような時には、チームワークを発揮して参加することが期待されます。
船釣り中のコミュニケーション
船釣りでは、他の釣り客とのコミュニケーションがとても重要です。仕掛けが絡まるなどのトラブル時には、互いに協力し、船長の指示に従うことがマナーとされています。初対面の人とも協調性を持って行動することが求められます。
トラブル時の対処法
根掛かりや仕掛けの絡みが起こった場合は、船長に相談するのが一般的です。特に太糸の場合、自力で解決しようとすると怪我のリスクがあります。不安な場合は、経験豊かな船長に解決を依頼しましょう。
6.出航前には必ず忘れずに確認しておきましょう
船宿でのレンタル品の可否と数量を確認することは出航前の重要なステップです。レンタルが可能かどうか、料金やレンタル品の詳細を事前に確認し、必要なものを全て準備することが推奨されます。
エサと仕掛けの準備
船宿では基本的なエサや特定の仕掛けが提供されることもありますが、詳細は予約時に確認が必要です。特殊なエサや仕掛けを使用したい場合は、自分で準備する必要があるかもしれません。また、船宿独自の仕掛けを使用する場合は、それに適したポイントでの釣りが期待できるため、確認してみると良いでしょう。