「時速10kmでマラソンを走ると、いったい何時間かかるの?」
そんな疑問を持つ初心者ランナーの方へ。本記事では、時速10kmのスピード感をわかりやすく解説しながら、フルマラソンをそのペースで走った場合の所要時間や注意点、完走のための練習法までまるごと紹介します。マラソンデビューを考えているあなたに向けて、数字だけでなく心構えまでしっかりサポートします!
「時速10kmでフルマラソン完走すると何時間?初心者でもわかる計算&実体験ガイド」
時速10kmとはどんな速さ?実感しやすい例で解説
時速10キロとは?
時速10キロ(km/h)とは、「1時間で10キロメートル進む速さ」という意味です。
つまり、こんな感じです
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1分間で約167メートル進むスピードです。
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100メートル走だと約36秒で走る速さです。
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1キロ進むのに6分かかる速さです。
日常生活で例えるとどれくらいの速さ?
時速10kmは、「1時間に10kmの距離を進む速さ」のことです。数字だけだとピンとこないかもしれませんが、これは少し早めのジョギングのペースくらい。
たとえば、普段のんびり歩いているときのスピードは時速4~5km程度。それに比べて時速10kmはちょうどその2倍の速さになります。コンビニまで徒歩10分かかる道を、ジョギングなら5分で到着するイメージです。
この速さなら、初心者でも「ちょっとがんばれば続けられる」くらいのペース。息が少し上がるけれど、会話もギリギリできるくらいの強度です。
ジョギングとの違い
ジョギングは時速7〜10kmのことが多く、時速10kmはその上限ギリギリのスピードになります。「走っている」とはっきり感じるペースで、ウォーキングでは汗をかかない人でも、10km/hで走ればすぐに汗だくになるはずです。
ランニングと呼ぶには少し遅めですが、マラソンでは無理のないスピードとしておすすめされることも多いです。
初心者が出せるスピード?
はい、出せます!
特に20代〜50代の健康な人であれば、ある程度トレーニングを積めば無理なく出せるスピードです。ただし、「出せる」ことと「42.195kmそのペースで走れる」ことは別。後で詳しく解説しますが、最初は5km・10kmなど、距離を分けて慣れるのがポイントです。
距離別に見る所要時間
時速10kmで走った場合の所要時間を表にまとめてみました:
距離 | 時間 |
---|---|
1km | 約6分 |
5km | 約30分 |
10km | 約1時間 |
21km(ハーフ) | 約2時間6分 |
42.195km(フル) | 約4時間13分 |
このように、フルマラソンを時速10kmで走り続ければ約4時間13分で完走できます。
他のスポーツと比べたら?
他のスポーツや日常動作と比べると、時速10kmは以下のような位置づけです。
活動 | おおよその時速 |
---|---|
散歩 | 4km/h |
早歩き | 6km/h |
ジョギング | 7〜9km/h |
ランニング | 10〜15km/h |
自転車(軽め) | 12〜15km/h |
初心者でも無理なくできる「運動習慣のスタートライン」に立てるスピード。それが時速10kmです。
時速10kmでフルマラソン(42.195km)を走ると何時間?
単純計算してみよう(計算式付き)
時速10kmでマラソン42.195kmを走ると、かかる時間は以下の通り:
時間=距離速度=42.19510=4.2195時間時間 = \frac{距離}{速度} = \frac{42.195}{10} = 4.2195時間時間=速度距離=1042.195=4.2195時間
つまり約4時間13分で完走できる計算です。
ただしこれは、給水・トイレ・疲れによるペースダウンなしで走り続けた場合の理想値。実際には多少の余裕を見て、4時間30分前後を目安にするとよいでしょう。
実際のレースではどうなる?
マラソンは予想以上に過酷です。給水ポイントやトイレ休憩、足の痛み、筋肉疲労などで、途中でスピードが落ちることがよくあります。
そのため、「時速10kmで走る」と意識していても、後半は時速8km程度に落ちる人も少なくありません。
なので、初心者が時速10kmで完走を目指す場合は、4時間30分前後を1つの目標に設定しましょう。
ペース配分のポイント
時速10kmをキープするには「6分/km」のペースが必要です。
km数 | 時間(目標) |
---|---|
1km | 6分 |
5km | 30分 |
10km | 1時間 |
20km | 2時間 |
30km | 3時間 |
42.195km | 4時間13分 |
このように、「6分/km」ペースで安定して走れるかが大きなカギになります。
給水やトイレは時間に含める?
含めます! レースでは多くの人が給水所で止まったり、トイレに行ったりします。これらの時間もゴールタイムに含まれます。
平均すると、5分〜10分程度のロスがあると考えておきましょう。
プロと比べるとどれくらいの差?
トップランナーは2時間〜2時間10分で完走します。つまり、時速20km以上のスピードです。
私たち初心者の「倍の速さ」で走っていることになりますが、それでも完走できればすごいこと!タイムより「自分の挑戦を楽しむこと」が大切です。
時速10kmで42.195kmを完走した人のリアルな声
完走者のタイム例
実際に時速10km前後でフルマラソンを完走した人の記録を見ると、4時間〜4時間半が多いです。
市民ランナーの中でも、「初めてマラソンに挑戦したけど、6分/kmのペースで走り切れた」という人もいます。
たとえば以下のような例があります:
名前(仮名) | 年齢 | 経験 | 完走タイム | コメント |
---|---|---|---|---|
佐藤さん(男) | 42歳 | 初挑戦 | 4時間25分 | 最後の10kmはキツかったけど、ペースを守って完走できました! |
中村さん(女) | 35歳 | 3ヶ月トレーニング | 4時間12分 | 途中で歩いたけど、ゴールできて感動しました。 |
山口さん(男) | 50歳 | 毎日3kmラン | 4時間50分 | 給水でのロスもあったけど、無理せず走れて満足! |
このように、「完走」することを目標にしていれば、時速10kmで十分マラソンを楽しめます。
練習量・頻度の目安
「週に何回、どれくらい走ればいいの?」と不安な方も多いと思います。
一般的に、週3回・1回30分〜1時間のジョギングを続けるだけでも、体はかなりマラソン向きに変わってきます。
本番3ヶ月前からは、徐々に10km、15km、20kmと距離を伸ばす練習がポイントです。
モチベーション維持の工夫
途中で飽きたり、やる気がなくなるのは当然のこと。そんな時は:
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音楽やポッドキャストを聞きながら走る
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ランニングアプリで記録を残す
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SNSで仲間とつながる
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ご褒美(マッサージ、スイーツなど)を用意する
など、楽しみながら継続できる工夫を取り入れることが大切です。
初心者にありがちな失敗談
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「前半飛ばしすぎて後半バテた」
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「水分補給を忘れて脱水気味に」
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「シューズが合わずに靴擦れでリタイア」
こうした失敗は、事前に少しでも本番を想定した練習をしておけば防げます。
成功体験から学ぶポイント
完走した人が口を揃えて言うのが、「無理せず自分のペースで走ることが大事だった」。
時速10kmで走るという目安があると、ペース管理がしやすくなり、完走率がグンと上がるのです。
初心者でも時速10kmで完走できる?練習メニュー公開
スタミナのつけ方
マラソンでは「スピード」よりも「スタミナ」が大事です。
スタミナをつけるには、まず長くゆっくり走ることからスタートしましょう。
最初は30分間ノンストップで走れることを目指してください。
それができるようになったら、少しずつ時間を伸ばして、1時間・1時間半…と距離を伸ばします。
インターバルトレーニングってなに?
時速10kmを維持するために、体に少し負荷をかける「インターバル走」もおすすめです。
これは、早く走る→ゆっくり走るを交互に繰り返すトレーニングです。
例:
1分間:時速11〜12kmでがんばって走る
1分間:時速7kmでゆっくりジョグ
これを5〜10セット繰り返す
心肺機能が鍛えられて、同じ時速10kmでも楽に感じるようになります。
毎週どれくらい走ればいい?
マラソン初心者は、週に2〜3回のランニングでOKです。
以下のようなスケジュールがおすすめです:
曜日 | 内容 |
---|---|
火曜 | 30分ジョグ(5km程度) |
木曜 | インターバル走 or スピード走 |
日曜 | 長めの距離(10km〜20km) |
少しずつ負荷を上げていくことが大切です。
食事や休養の取り方
走るだけでなく、栄養・睡眠・休養も超重要!
特に以下を意識しましょう:
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炭水化物(お米・パン)でエネルギー補給
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タンパク質(肉・魚・卵)で筋肉回復
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睡眠時間は最低7時間
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練習後はしっかりストレッチ
無理せず、体調第一で取り組みましょう。
3ヶ月で完走を目指すスケジュール例
週数 | メイン目標 |
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1〜4週 | 30分間ジョグに慣れる(5km) |
5〜8週 | 10kmを無理なく走れるように |
9〜11週 | 15km〜20kmのロング走を週1で |
12週 | 調整&本番に備える |
毎週コツコツ取り組めば、3ヶ月でも完走は夢じゃありません!
まとめ:時速10kmでフルマラソンを走る意味と価値
記録より「完走」が大事な理由
初めてのマラソンでは、速さよりも**「完走すること」**が大きな目標です。
時速10kmは決して速すぎず、初心者にとって「がんばれば実現できる」ちょうどいいペース。
完走することで自信がつき、ランニングの楽しさがわかってきます。
継続が一番のトレーニング
1回の練習よりも、少しずつでも続けることが効果的です。
時速10kmで走れるようになるまでの道のりも、きっとあなたにとって宝物になるはず。
マイペースで挑むマラソンの魅力
自分のペースで走るマラソンには、記録以上の魅力があります。
「自分との対話」「ゴールの達成感」「沿道の声援」——
どれもあなたの人生に残る体験になるでしょう。
数字以上に得られる達成感
たとえタイムが目標より遅くても、「完走した」という実績は何にも代えがたい財産になります。
時速10kmというひとつの目安が、あなたの挑戦を支える武器になります。
次の目標につなげよう!
完走後は、「次はタイムを縮めたい」「ハーフにも挑戦したい」など、自然と新しい目標が湧いてくるはずです。
そうして、ランニングが人生の一部に変わっていく。それがマラソンの魔法です。